共生知能システムプロジェクト

共生知能システムプロジェクト

研究代表者:石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授)

「共生知能システムプロジェクト」では、「対話型ロボットを用いた高齢者の対話の活性化による 健康維持研究」と「環境制御と対話型ロボットの組み合わせによる快適環境の実現研究」の2つのサブプロジェクトを実施します。
さらに、2つのサブプロジェクトに対して、健康度合いを人間の行動指標(認知科学的評価)や脳活動指標(脳科学 的評価)によって評価する手法を確立します。

対話型ロボットを用いた高齢者の対話の活性化による健康維持研究

健康の維持には運動だけでなく対話を活性化することが重要です。特に高齢者や若年者においては、対話を通して精神的な健康をすることで、身体の健康の維持にもつながります。
これまでの研究で対話型ロボットが対話活性化に効果があることを実証してきましたが、このサブプロジェクトでは、家庭や病院の個室などの比較的閉鎖性の高い環境における対話のためのデータベースを構築し、対話を活性化するロボットを実現します。
さらにはその範囲を大学キャンパスや病院全体や街に広げ、広い環境における人々の行動履歴を基に、より豊かに対話を活性化する対話型ロボットシステムを実現します。

環境制御と対話型ロボットの組み合わせによる快適環境の実現研究

健康の維持には運動だけでなく対話を活性化することが重要です。特に若年者においては、家族間の対話によって、健全な認知発達が促され、健康的な人間関係の構築・維持ができるようになります。これまでの研究で、対話型ロボットが対話活性化に効果があることを実証してきました。このサブロジェクトでは、複数の対話型ロボットと壁面へのプロジェクション等による環境制御を組み合わせ、家庭や保育施設の個室などの比較的閉鎖性の高い環境で、対話のためのデータベースを構築し、子供の認知発達・家族の人間関係構築を支援する対話を活性化できる快適環境を実現します。環境制御も閉鎖性の高い個室からはじめて、保育園や学校などに範囲を広げて発展させていきます。