データビリティ人材育成プロジェクト

データビリティ人材育成プロジェクト

研究代表者:沼尾 正行(大阪大学産業科学研究所・教授)

超スマート社会 (Society 5.0) が実現すると、IoTや社会に溶け込んだロボットなどをはじめ、世界中にある無数のセンサから得られるビッグデータの活用が重要となります。特に、深層学習を含む近年の人工知能 (AI) 技術等の研究開発の進展によって、これらの技術を利活用できるドメインが拡がり、「第4次産業革命」と呼ばれる社会変革が起こりつつあります。そして、激しい国際競争下において、我が国が産業競争力を強化していくためには、ビッグデータとAI技術を融合させ、これらをビジネスにつなげていくことが求められます。今日、その実現を担う研究者、エンジニア、AI研究者、データサイエンティストといった、データの統合利活用を可能とする、「データビリティ人材」を育成することが必要不可欠です。

これまでのデータビリティ人材育成の実績

大阪大学では、東京大学と共同で地域の実情や地元企業のニーズを踏まえつつ、AI技術の活用が求められる研究開発に携わるエンジニアを即戦力AI人材として育成するための汎用的な教育プログラムの新規開発として、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援のもと、NEDO特別講座「AIフロンティアコース」「実データで学ぶ人工知能講座」を平成29年度の下期から実施して来ました。これまで約100名が受講し、高評価を得ています。

趣旨

平成30年度は、「健康×IoT」創出能力をもつAI人材の育成を目指した教材作成の取り組みを実施しました。具体的には、NEDO特別講座 AIフロンティアコースを改善し、人工知能の基礎から実践まで、5科目から構成され、いずれの講義も実プログラミング演習がセットとなっています。

人材育成プログラム